2008年11月25日火曜日

deframe

珍しく、作品の写真

石膏鋳込みという技法で、花器を作る課題がありました

私は棚田をモチーフにした浮草用の花器を作りました

額縁の中から景色を拾って部屋に飾ろう、というコンセプトで
deframeとしてみました

本当は先にdeframeって言葉が出てきて、コンセプト後付けしました

あっ、これ、造語です
脱フレームという感じの意味で受け取ってください


実際の使用例と拡大写真








出来はかなりボロボロになっちゃったけど
どうやら私は鋳込みが好きなようで
作業をしてると、心が安らぎます

もっと鋳込みをやりたいなー

2008年11月24日月曜日

泣けました

本日は、21世紀美術館主催の金沢アートプラットホームの
各展示を回ってきました
参考までに、この企画は21世紀美術館が
色んなアーティストに依頼して、金沢の街中の
さまざまな場所を使ってそれぞれの展示をするというもの
↓これがそのサイト
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/k_plat/

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
私の前回展示「Is it me, perhaps?」は
このイベントの関連企画に参加してたんでした

本体企画の方は、まだ回ってなかったし
美術館も招待券をたくさんくれたし、ということで
半日かけて、オリエンテーリング気分で金沢を一周してきました

同県内に住んでるとはいえ、細かく回ったことのない
近くて遠い街、金沢
展示に関わらず今日はじっくり歩けていい機会でした

特に玉川こども図書館なんて知らなかったけど
絵本がたくさんあった!
さっき調べたら、今月の8日にオープンしたばっかりだった
今度またゆっくり行きたいなぁ

展示の方は、定石どおりの玉石混合
実は全体的にあんまり期待はしてかなかったんですが
意外にも、一番つまらなさそうと思ってた作品がよくて

タイ人作家のカミン・ラーチャイプラサートという人が
どうやって募ったのか知らないけど、とりあえず
数十人の一般の人から、その人の「思い出の品」を
持ってきてもらったものを集めて、一堂に展示するというもの
↓これがその人の紹介ページ
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/k_plat/artist/kamin.php

話聞いただけで、なんとなくどんなか想像つくなあと思ってて
実際の見た目もほぼその想像通りだったけど
実物が超えていたのは、各人のその「思い出の品」に
込められている思い入れでした
確かにこれは実際見てはじめて伝わってくるものなのかもしれない

いろんな時代のいろんなものがあって、
あー、そういえばこんな物、昔あったかも、みたいなのとか、
他人からしたら本当に忘れ去られてるようなものとか
下手したらゴミみたいなものもあったり

これらの品々すべてに、その人それぞれのエピソードがあって
それら一つ一つがどんなものかは、私が知る由もないけど
でも、自分の持ち物の中にも思い当たる
「他人から見たらゴミだけど捨てられないもの」に対する
大切な気持ちと、同じ重さの思い入れがあるんだと思って

で、その思い入れたちが、いくつもいくつも展示されてるわけですよ
なんかもう胸がキューンとしちゃいますよ
見てたらうっかり涙がこみ上げてきました

人が生きてくって楽しいのと悲しいのが一個の
かたまりになってるみたいなものですねえ!
切ねえなぁー

どんなものがあったか、軽く紹介しますと
「もっと弱く抱きしめてくれたら、別れられたかもしれないのに」
と書かれた、今はもう枯れてしまった木の葉

何かが、あったんでしょうね…

個人的には、もっと私の泣けるツボを押さえた物もありましたが
この木の葉は象徴的だったので紹介してみました

2008年11月21日金曜日

紅葉に雪景色

月曜からのこちらの天気は、あられが降り、雪が降り
雨が降り、雷が光り、風が荒れ、雲が晴れ
虹が出て、今はまた雷雨
一日に雷雨と晴天を3回くらい繰り返してるんじゃないかなぁ

ネットで天気予報を見ると
ここ近辺の週間天気は一週間傘マークがついてたり
北陸の天気は関東の人間の理解を超えています

雪が降っちゃうくらいだから
気温も低い
今も寒い部屋で指をかじかませながら
ブログを書いています

あんまり寒いのでからだを温めよう
そうだ、スパイスを摂ればいい、と考えたメニューが「マサラミルク」
ガラムマサラをお湯で溶いて牛乳で割ってみました

飲めない事もありません
マサラチャイってこれに紅茶と砂糖が入ってるだけかぁ
手元に紅茶はないけど砂糖はある
と思ったら砂糖を入れてみたくてたまらなくなりました

結果、「アリだな、アリ」

この冬、私のティータイムにこの新メニューが登場するのは
一体何回くらいあるかは分かりませんが
数年後、思い出の味として懐かしく思いだすのかも…

ひとり暮らし時代のそういうメニューって
一個くらいありますよね?

2008年11月14日金曜日

プロフェッショナルズ

うちから自転車で15分くらいのところに
手取フィッシュランドっていう
遊園地とゲームセンターとペットショップを
一緒にした娯楽施設があります

そのペットショップには結構大きい
錦鯉センターみたいのが併設されているので
絵付けの図案用に鯉のスケッチに行きました

水槽はプールみたいになってて
鯉がたくさん泳いでます

年齢や柄の良し悪しで水槽が分けられていて
柄のバランスのいい鯉は一匹一匹写真が撮られていて
それ用のアルバムに入ってたり
あと、4年ものの鯉ともなるとかなりの大きさで
もう風格というよりやや気持ち悪いくらいです

このように、ここでは鯉も見ごたえがあるんですが
その鯉を売買してるおじさん達のたたずまいには
無視できないものを感じます

高いものになると一匹数千万円という錦鯉
やっぱりこういうのは通じゃないと扱えないのか
玄人っぽい雰囲気が色濃く漂ってます

地元の人から、あの人たち、元はヤクザという噂も聞きました
錦鯉っていうのは、そのくらいシビアなものなんですね…

2008年11月9日日曜日

二度見



意表を突かれました

2008年11月4日火曜日

おまつりと粘土

11月1‐3日の3日間、私の通う学校周辺にある
九谷陶芸村で、陶芸まつりがありました
私も研修所生の作品販売に参加
授業で作った花器とご飯茶碗を2個出してみました

この九谷陶芸村は10軒くらいの九谷焼販売のお店と
陶芸資料館と研修所と陶芸館などから成り立っていますが
普段はめっきりお客がいなくて、ここのお店はどうやって
経営を回してるのか本当に不思議でならないような
閑散とした場所です

こんな場所なので、おまつりをやっても人なんか
ロクに来ないんじゃないかと思ってました
実際に大盛況って程の人出じゃなかったけど
それなりに人は集まってました

そしてナント、ナント、お茶碗 両方とも売れました
嬉しかった!!
どうかどうか割れずに長持ちしますように!!

あと陶芸館では、また登り窯があったんですが
私は今回も入れる作品がなくって
窯焚きだけ参加してみました
期間中、2晩とも窯の前で過ごしました
本当は2日目のほとんどは眠くて陶芸館のソファで
眠ってたんですけど

薪をくべながらお酒を飲んだり
お菓子を食べたり、おまつり気分まんきつー
今思えば、作品販売も盛り上がったけど
窯焚きに参加したから余計おまつりっぽさを
味わえたのかもしれないなぁ

印象的だったのは窯焚きに来ていた59歳の陶芸家さんが
粘土は1回焼いて焼き物になってしまったら
元の粘土に戻るまで、1億年かかる
焼き物を作るっていうのは人間の手で
粘土をすぐには自然に帰せない状態に
してしまう仕事なんだから、粘土は本当に
大切に扱わないといけない、という話

1億年って数字は怪しいけど
でも、確かに粘土は1回焼いてしまうと
そう簡単には元には戻せません
それは本当に責任重大
ひとつひとつを覚悟して作らないと、と気持ちを新たにしました

今日からまた頑張ろう…
そして来年はもっと売ろう…
お客さんに胸を張って売れるものを作るんだー